Cornierで使用している高繊度メリノウール素材。
Super130'sやSuper180'sという非常に希少で上質なウール原料を用いて生地を作っている。
ウールのSuper表記はウールの繊維の細さを表している。
繊度の高い方がより原毛の繊維が細く、繊細なタッチや上品な光沢感を持つ上質なテキスタイルに仕上がる。
中でもCornierで使用している原料は、梳毛と呼ばれる繊維が細く長いものを使用しているため、非常に繊細で上質なタッチの中にも原料の持つ弾力性やしっかりとしたハリコシを感じることができる。
織機にかける経糸を織物の設計に合わせて1本1本筬に通していく経通しと呼ばれる準備工程。
生地を織る上で欠かせない熟練した手さばきの必要な重要な工程だ。
多くの織機が整然と並ぶ織布工場。
それぞれの原料や生地に適した織機を使いながら織布していく。
織布工場で織り上がった生地は整理工場に持ち込まれ、洗いや押さえ、仕上げの工程を経る。
原料の良さを引き出し、素材の風合いを決める非常に重要な工程だ。
整理工場では色の調合も行っている。
Cornierの繊細な色を表現する色出しにおいて肝となる場所だ。
厳密に管理されたシステムにより、安定した染色品質が保たれている。
出来上がった生地は最終的に人の目で検反される。
織物の細かい傷や染色汚れなどを目視で丁寧に取り除いていく。
Superランクのつく高繊度ウールは、ウール原料の中でも非常に上質で優れている。
中でもSuper130やSuper180クラスのウールは世界的に収穫量が極めて少なく、原料の特性からくる風合いやタッチ、ドレープ感は非常に繊細で独特だ。
原料の特性や風合いを引き出すには、どうしても要所要所で熟練した人の手や経験が必要となる。
各工程で用いられる先進的な機械と熟練した人の手が合わさることで初めて上質な素材が完成する。